楽彫の間 気になること interest/interes            


ひと

仏師

◆円空

・江戸時代前期に全国を行脚し、各地に十万体以上の仏像・円空仏を残した僧。仏師というより厳しい修行を求め続け、人々の苦難を解くために布教活動を続けた宗教者であると思う。仏像の造顕はその手段のひとつだったに違いない。結果的に不思議な魅力を放っているのだと思う。

・1632年(寛永九年)、美濃国(岐阜県)に生まれる。三十二歳の時、忽然と岐阜県の美並村に現れ三体の仏像を造顕。1695年(元禄八年)六十四歳で入定の素懐(普段からの願い)を遂げる。

善八の人生を変えたかもしれない、いやこれから変えるかもしれない存在。円空仏に魅せられて、仏師になろうと大学卒業後真剣に考えたこともあった。最終的には円空仏を彫り続けていたいと思う。

彫刻家

◆砂澤ヴィッキ

アイヌ人彫刻家。1989年(平成元年)57歳で死去。
・NHK「日曜美術館」で知る。

・村のシンボルとして駅前に建てられることになったオトイネップタワーと名付けられたトーテムポール。高さ15メートル、上から天然記念物のブッポウソウ、林業のキツツキ、車輪など国鉄、農協、商工会のシンボル・マーク、次に過去・現在・未来を表す3本の柱、下に酪農と農業の乳牛、バレイショ、ビートを配したものだった。生き物たちの生き生きとした様、各シンボルの不思議な組み合わせ、一目で虜になってしまった。

もの

こと

ところ